脂肪や代謝に嬉しい注目成分「ブラックジンジャー」とは?
何世紀にもわたり、ブラックジンジャーの生産国はタイで、滋養や健康への働きがあるとされ、膝や腰など関節痛の際には煎じ薬として古くから食されてきました。
クラチャイダム、黒ショウガ、黒ウコンという名前でも知られています。黒ショウガはタイ・ラオス山間地域に自生しているショウガ科バンウコン属の植物です。タイの伝統医学では、エネルギー、活力、身体能力を高めるために黒ショウガが使用されてきました。古来より摂取される伝統的な植物です。
黒ショウガは一般的なショウガや春ウコンや秋ウコンなどとは異なり、 根茎切断面は鮮やかな紫色をしています。民間薬として滋養強壮、精力増進、動能力の向上、体力回復、循環器系・消化器系の改善などに用いられています。
(一)ブラックしょうがとは?
ブラックしょうがは、タイ原産のショウガ科バンウコン属の植物で、タイ王国ではクラチャイダムと呼ばれています。
タイ王国では伝統的に、ひざや腰の関節に不安があるときは、ブラックジンジャーを煎じて食してきました。日本でも機能性表示食品の原料として話題になっています。
(二)主な有効成分
ブラックジンジャーには、フラボノイドが含まれています。フラボノイドの一種である「ポリメトキシフラボン(PMF)」という成分は、脂肪の代謝にアプローチできると言われています。
(三)生姜でも同じような働きは期待できるのでしょうか?
生姜もブラックジンジャーと同じように体を温める作用はありますが、「ポリメトキシフラボン」は生姜よりも、ブラックジンジャーに多く含まれることがわかっています。また、ブラックジンジャーのように代謝やおなか周りの脂肪にアプローチする働きは現在知られておりません。
(四)ブラックショウガの期待できる効果
1.疲労回復
ブラックジンジャーにはアルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸が多く含まれており、代謝を活性化し疲労回復を促進する効能があります。
代謝が活性化されると、血流が良くなると体温も上がり、免疫力もアップします。
2. 肥満気味の方のおなかの脂肪を減らす、体重・体脂肪が気になる方に。内脂サポート
ブラックジンジャーには、フラボン類であるポリメトキシフラボンという成分が含まれています。ポリメトキシフラボンは、フラボノイドと呼ばれるポリフェノールの仲間です。
ポリメトキシフラボンは一般的に柑橘類の果皮に多く含まれていますが、ポリメトキシフラボンを手軽に摂取できる食品は多くは知られていません。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を消費しやすくする機能があることです。
3.代謝促進作用
ATP を生成することに加えて、黒ショウガは、身体がさまざまな燃料源を使用する方法を最適化し、活動の要求とエネルギー要件に基づいてグルコースと脂肪酸の酸化を効率的に切り替える身体の能力を高めます。この代謝の柔軟性の向上は、運動中に体がこれらのエネルギー源をより効率的に切り替えることができることを意味し、高強度および持久力の活動中の持続的なエネルギー生産をサポートします。これにより、筋肉組織によるグルコースの吸収と利用の改善、ミトコンドリア機能の強化、運動に対する代謝の適応の改善など、これらの代謝促進作用は主に黒ショウガに含まれるポリメトキシフラボノイド、特に5,7-ジメトキシフラボンによって促進されます
4. 抗アレルギー作用
花粉症に代表されるI型アレルギーの細胞モデルとして汎用されるラット好塩基球性白血病細胞株RBL-2H3細胞において、5,7-dimethoxyflavone (MF-3)、5-hydroxy-3,7,3',4'-tetramethoxyflavone (MF-7)に強い脱顆粒抑制作用が認められたことです。また、5,7,3',4'-tetramethoxyflavone (MF-1),5,7-dimethoxyflavone (MF-3),5,7,4'-trimethoxyflavone (MF-4)がリポ多糖(LPS)により炎症が惹起されたマクロファージ様細胞株RAW264.7において一酸化窒素(NO)の産生を抑制したことが報告されています。黒ショウガ由来メトキシフラボノイドがI型アレルギーや炎症性疾患の予防・改善に寄与する可能性を示唆している。
5. 握力と筋肉サポート
ブラックジンジャーは筋肉が増殖する過程のもととなる、筋芽細胞の増殖に寄与します。
また、筋肉は糖を取り込んで、血糖をコントロールしたり、グリコーゲンとして蓄える働きがあります。
その中でもブラックジンジャーは糖を取り込む作用を高めるので、すでにある筋肉を増強する働きもします。
6. 男性ホルモン産生促進作用
ヒト由来海綿体において3,5,7,3’,4’-pentamethoxyflavone (MF-2)がL型Ca2+チャネルを阻害し、Ca2+の流入を誘導することで、男性機能を向上させる可能性があります。
また、5,7-dimethoxyflavone (MF-3)がマウス精巣腫瘍細胞株I-10において、テストステロン産生、プロゲステロン分泌量を濃度依存的に増加させることです。また、PDE阻害によるcAMP量の上昇に伴うPKAの活性化を介することでテストステロン産生が上昇したことが示唆されています。
黒ショウガ由来メトキシフラボノイドはカルシウムシグナルや男性ホルモンの調節などを介して男性機能を向上させる効果が期待できます。
7.運動持久力の向上
ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボンは、中高年齢者において加齢により衰える歩行能力の維持に役立つことが報告されています。
また、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは年齢とともに低下する脚の筋力に作用することにより、中高年の方の歩く力を維持することです。60歳以上の健康なタイ人による臨床試験において、ブラックジンジャー抽出物90mg/日の8週間の連続摂取により、プラセボ群と比較して、歩行能力の指標とされる6分間歩行テストにおいて歩行距離の有意な増加が確認されました。
こんな方におすすめ
- 冷え性を改善したい方
- 歩行機能を維持したい方
- 皮下脂肪・内臓脂肪を減少したい方
- 美容と健康になりたい方
注意事項:
1妊娠・授乳中の方、お子様はご利用をお控えください。
2薬を服用中の方は、医師と相談の上、お召し上がりください。